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引きこもりが10年以上続いている|今からできる社会復帰や対策は?

  • 「子どもの引きこもり歴が長い…」
  • 「10年以上続く引きこもりに対策はできる?」
  • 「引きこもりが20年、30年と長期化したら手遅れ?」

引きこもり期間が10年以上になると、早い段階で解決に向けて動き出すことが大切です。

これまでの支援経験から、引きこもっている期間が3年以上を過ぎると、いわゆる長期化した状態となり『そこから抜け出すのが難しく』なります。しかし、「10年以上引きこもっているから将来を諦めるしかない」と諦める必要はありません

本人にとって効果的な解決法が分かれば、お子様の引きこもりが10年以上でも十分に抜け出せます。そこで今回は、引きこもりが10年以上のお子様が社会復帰するための解決策を具体的に解説します。

あわせて、引きこもりが長期化した原因や、さらに引きこもりがつづいてしまった場合のリスクなども紹介するので参考にしてください。

【前提】引きこもり3年以上は長期化する

10年以上の引きこもり解決策を検討する前に、引きこもりの現状について把握しましょう。

実は、引きこもり期間が3年以上になると、引きこもり長期化リスクが高まるという調査結果が出ています(「若者の生活に関する調査報告書」内閣府HP)。

【過去に引きこもり経験者の引きこもり期間】

引きこもり期間割合
6ヶ月~1年39.2%
1年~3年28.5%
3年~5年9.5%
5年~7年6.3%
7年以上14.6%
参照:「32 過去にひきこもりの状態だった期間」(内閣府HP 若者の生活に関する調査報告書

【現在引きこもり中の人の引きこもり期間】

引きこもり期間割合
6ヶ月~1年12.2%
1年~3年12.2%
3年~5年28.6%
5年~7年12.2%
7年以上34.7%
参照:「22 ひきこもりの状態になってからの期間」(内閣府HP 若者の生活に関する調査報告書)

ここから分かるのは、次の2点です。

  1. 過去に引きこもりを経験した人は約70%が3年以内に社会復帰を果たしている
  2. 現在引きこもり状態の人は70%以上が3年以上の引きこもりがつづいてしまっている

つまり、引きこもり問題を解決するためには、できるだけ早いタイミングで現状を打破するために動き出すのが大切だということです。

そして、本来は引きこもり期間が1年以上になった段階で支援をスタートするのが理想ですが、引きこもり期間が10年以上のケースでも考え方は変わりません。

ですから、引きこもり期間が10年以上の場合、今すぐに社会復帰に向けて動き出すべきでしょう。見守り期間の要否などについて考える前に、動き出すことが大切です。

【関連記事】
引きこもり、何年見守りますか?──支援を頼むタイミングとは

中高年の引きこもりが長期化した原因

引きこもり 長期化 就職氷河期

つづいて、引きこもり期間が10年以上に長期化した原因についてです。

とくに、「長期に及ぶ引きこもり問題を抱えている人の過半数が40歳以上の中高年」という実態を踏まえて、原因を探っていきましょう。

  1. 就職氷河期世代の引きこもり
  2. 最も多いきっかけは退職
  3. 若者に向けた引きこもり対策

なお、引きこもり問題の解決には、「引きこもりの原因は何か」を分析するよりも、「どうすれば引きこもりから抜け出せるのか」という未来に向けた視点をもつことが重要です。

原因を知ること自体は無駄ではありませんが、統計的な分析だけに縛られると本人のケアに必要な対処法を見間違うリスクがある点にご注意ください。

参照:「生活状況に関する調査」(内閣府HP)

就職氷河期世代の引きこもり

中高年世代の引きこもりに多いのが、40歳~44歳の層。これは、1993年~2004年の就職氷河期が直撃した世代です。

新卒就職率が80%を超えていたはずが、就職氷河期到来によって10ポイント以上就職率が下落しました。これによって、多くの就職難民が発生して、いわゆる順調な「人生プラン」を歩めなくなってしまったわけです。

たとえば、大学卒業後就職が叶わず、不況と新卒雇用重視傾向の継続によって中途採用もできない状態がつづいたという人もいるでしょう。また、希望職種への就職が叶わずに挫折を経験したり、企業の経営悪化が原因で解雇されたりした人も多いはず。

このような実情から、中高年世代の引きこもり状態の人には就職氷河期世代が多いと分析できます。

最も多いきっかけは退職

「引きこもりの人は学生時代からずっと今の状態が継続している」というのは誤解です。

実は、現在引きこもり状態の人のなかで「働いたことがない」と答えた人の割合は全体の2.2%。実際には、ほとんどの人が何かしらの就労経験を積んでいます(たとえば、正社員経験者73.9%、非正規雇用経験者39.1%など)。

実際、引きこもりのきっかけになった出来事について調査をしたところ、以下のように「退職」を挙げる人が最多数です。

引きこもりのきっかけ割合
退職したこと34%
人間関係がうまくいかなかったこと20%
病気20%
職場になじめなかったこと18%
就職活動がうまくいかなかったこと6%
参照:23 ひきこもりの状態になったきっかけ(内閣府HP 生活状況に関する調査)

もちろん、学生時代にトラブルを抱えて引きこもってしまった人も一定数存在します。

しかし、むしろ引きこもりが長期化している人の多くにとっては「就労経験といった社会人生活で問題に直面したこと」が引きこもりの原因だと考えられます。

若者に向けた引きこもり対策

現在、引きこもり状態が長期化するほど解決策に踏み出すのが難しくなるため、2003年から若者世代対象の「若者自立・挑戦プラン(キャリア教育総合計画)」が文部科学省主導で進められています。

この取り組みでは、小学生時代から職業観の具体的なイメージ作りを進めたり、フリーターでも企業に再雇用されるように高度な職業訓練を実施したりします。

ただ、この取り組みの問題点は、世代全体に対して画一的な働きかけをしてしまっているという点。つまり、引きこもり状態になったのには本人なりの原因・課題があったはずなのに、本人固有の問題には一切目を向けられていないということです。

10年以上に及ぶ長期引きこもり状態から抜け出すためには、本人のこころに対して根本的に働きかける作業が不可欠です。逃げ場のない状態から自主的に動き出せるようにするためには、時間をかけて寄り添いながら本人のためになる解決策を実施しなければいけません。

ニュースタートでは、こうした状況であっても「引きこもり状態の解決に必要なサポート」をご提案します。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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引きこもりが10年以上続くリスク

引きこもり リスク 説明

引きこもり状態を解決するには、引きこもり期間ができるだけ短い段階で対処法に踏み出す必要があります。

なぜなら、引きこもり期間が10年以上の長期に及ぶほど、次の2点のリスクに晒されるからです。

  1. 8050問題が9060問題へ深刻化する
  2. 引きこもり期間が長いほど就職難易度が高くなる

それでは、引きこもり期間が10年以上に及ぶリスクについて、それぞれ具体的にみていきましょう。

長期化した引きこもりに控えている8050問題

引きこもりが10年以上長期化すると、将来的に控えている8050問題に直面するリスクが高まります

8050問題とは、80代の親が50代の子どもの面倒を見なければいけないという社会問題のことです。

たとえば、現在40代の子ども(70代の親)の引きこもり状態が10年つづいてしまうと、親が80代になっても50代の子どもを経済的に支援しなければいけなくなってしまいます。

8050問題の深刻さは、70代の親ならギリギリ一定の収入を得ているものの、80代になるとほとんどの親世代が年金以外の収入を断たれるという点です。

つまり、子ども40代・親70代の状態なら親の収入だけでなんとか生活を維持できていたところが、引きこもりの長期化によって親子ともに貧困リスクに晒されることになります。

今まで10年以上引きこもり状態で長らく社会とのかかわりを避けてきた子どもに対して、「親が定年退職したから今から働きなさい」と告げるのはあまりに酷でしょう。

引きこもりが長期化して社会復帰が困難になる前の段階で、引きこもり状態脱却に向けて動き出すべきだと考えられます。

近年では「9060問題」という言葉も

8050問題がさらに深刻になると、「9060問題」にも直面するおそれがあります。

人間は年齢を重ねると、何かしらの病気や怪我が原因で介護が必要になることも少なくありません。つまり、8050問題よりも、親世代の支出額が増えるだけではなく、子どもが親の面倒を看る負担も増えるということです。

この状態で子どもの引きこもり状態が継続してしまうと、貧困レベルが深刻化するだけではなく、充分な介護ケアを受けられずに健康な生活を維持するのも困難になるでしょう。

ですから、中高年世代の引きこもりが長期化しているのなら、8050問題に直面する前に社会復帰を果たす必要があるわけです。

10年以上の引きこもりは就職難易度が高くなる

引きこもり期間が長期化するほど就職・転職などの社会復帰が難しくなります。

10年以上の引きこもりの就職難易度が高い理由は次の6点です。

  1. 社会経験から遠ざかっているため就労・就職活動に恐怖心を覚える
  2. 履歴書の空白期間への対応方法が分からない
  3. 他者とのコミュニケーション不足が原因で電話対応などが困難
  4. 職場で人間関係のトラブルに巻き込まれたときに対処法が分からない
  5. 社会人経験が乏しい人材は雇ってもらいにくい
  6. 本人が感じているツラさを親・第三者と共有できない

このような理由から、引きこもり状態が長期化すると、どうしても再就職へのハードルは高くなってしまいます

ニュースタートでは、本人のペースにあわせて社会復帰に向けたステップを歩めるため、家庭訪問・外出の練習・就労経験・悩みに合わせたアドバイスなどの多様なサービスを提供しています。

引きこもりが10年以上の状態でも自分なりのペースで歩みを進められると社会復帰を実現できるので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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引きこもりが20年・30年と続いていても社会復帰はできる

引きこもり 社会復帰

引きこもり問題を解決するために大切なことは、過ぎてしまった時間の後悔ではなく、これからの未来に向けて具体的なイメージをもつことです。

例えば、引きこもりのお子様が社会復帰を目指す場合、以下の手順で親御さんから支援を続けます。

  • 手順1.子どもと向き合い・話し合う
  • 手順2.とりあえず何か一緒にやってみる
  • 手順3.就職といった社会復帰を少しずつ進める
  • 手順4.社会復帰後も見守り・支援する

一例ですので、社会復帰には色々なパターンがあるのも事実です。ですから、仮に、20年・30年と引きこもり状態がつづいていたとしても、前向きな気持ちをもつだけでこれからの人生は変えられます。

今からでも社会復帰のためにできることはあるので、ポジティブな姿勢を忘れないようにしてください。

社会復帰について詳しくは、以下の記事が参考になります。

引きこもりから社会復帰する方法とは?脱出のきっかけを支援で掴もう

引きこもりが10年を過ぎている場合はすぐに相談

引きこもり歴が長くなると、「引きこもっていることが当たり前」の状態が継続するため、当事者だけでは解決に向けて動き出しにくくなってしまいます。

なかには、同じ空間で生活をしているにもかかわらず、前向きな話について家族間でのコミュニケーションが取りづらくなっているケースもあるでしょう。

そこで、引きこもりが長期化している場合には、引きこもり対策のノウハウに熟知した第三者のアドバイスを頼るのがおすすめです。引きこもり問題について専門機関に頼ること自体は恥ずかしいことではありませんし、客観的な立場からだからこそ踏み込めることもあるでしょう。

ニュースタートは引きこもりの問題解決に向けてご相談内容に合わせて様々な方法をご提案いたします。なかには、引きこもり歴20年から自立を達成した方もいらっしゃいます

「引きこもりは恥だ」「周りの人の目が気になる」とふさぎこんでいるだけでは事態が深刻化するだけなので、できるだけ早いタイミングでお問い合わせください。悩みを相談するだけでも気持ちが楽になるはずです。

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まとめ:10年以上でも社会復帰は可能!できることだけ試してみよう

引きこもり 相談

引きこもりが10年以上に及ぶと、本人だけではなくご家族もいろいろな不安に苛まれることでしょう。

ただ、引きこもり問題はかならず解決できます。今からでも社会復帰に向けて動き出せます。

そのために必要なことは、勇気をもって信頼できる専門機関への相談です。ファーストステップを歩み出せば自然と次の道が見えてくるので、自分たちができることから始めてみてください。

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監修者 : 久世 芽亜里

久世芽亜里

認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフ。青山学院大学理工学部卒。担当はホームページや講演会などの広報業務。ブログやメルマガといった外部に発信する文章を書いている。また個別相談などの支援前の相談業務も担当し、年に100件の親御さんの来所相談を受ける。

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