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引きこもりはいつまで続く?長期化しないよう親ができる関わり方

  • 「最近子どもが引きこもりがちだけど、大丈夫?」
  • 「引きこもりはいつまで続く?」
  • 「引きこもりが長期化しないか心配…」

引きこもりとなったお子様の将来を想像して、親御さんが不安を抱くのは当然です。

何とかして引きこもりから脱却させてやりたいと考える一方で、親子間でのコミュニケーションが上手くとれなかったり、向き合い方が分からなかったりすると、お子様と普通に接するのも難しくなることもあるでしょう。

じつは、引きこもり経験者の約3人に2人が3年未満で引きこもり状態から抜け出せているというデータが出ています。つまり、現在引きこもりのお子様でも、適切な対処法を実施すれば再び社会復帰して、自分なりの人生を歩み出せるということです。

そこでこのコラムでは、「引きこもりがいつまで続くのか」をテーマに、引きこもり対策に向けて動き出すタイミングについて解説します。

あわせて、親御さんがお子様にできることも紹介するので参考にしてください。

引きこもりはいつまで続く?67.7%が「3年未満」

引きこもり 3年未満

まずは、引きこもりの実態・現状について正確に把握していきましょう。

平成27年内閣府実施の「若者の生活に関する調査報告書」によると、引きこもり状態の継続期間については次のようなアンケート結果が出ています。

引きこもり期間割合
6か月~1年39.2%
1年~3年28.5%
3年~5年9.5%
5年~7年6.3%
7年以上14.6%
参照:「32 【本人票】過去にひきこもりの状態だった期間」(若者の生活に関する調査報告書)

これは、過去に引きこもりの状態を経験した人を対象にしたアンケートです。

ここから分かるのは、引きこもり経験者の過半数以上が3年未満で引きこもり状態から脱却しているということです。

その一方で、引きこもりが3年以上の長期間に及ぶケースも決して少なくはないということも見えてくるでしょう。

つまり、子どもの引きこもりを解決するためには、できるだけ早い時期に何かしらのきっかけをつかむのが大切だということです。

ご家庭の努力だけで抜け出せる場合もありますが、専門知識のある第三者からの支援を頼ることも考えてみてください

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【関連記事】
引きこもり、何年見守りますか?──支援を頼むタイミングとは

引きこもりが長期化している人の割合は34.7%

つづいて、現在引きこもり状態の人の引きこもり期間についてのアンケート結果をご覧ください。

引きこもり期間割合
6か月~1年12.2%
1年~3年12.2%
3年~5年28.6%
5年~7年12.2%
7年以上34.7%
参照:「22 【本人票】ひきこもりの状態になってからの期間」(若者の生活に関する調査報告書)

注目すべきは、現在引きこもり状態の人のうち、約3人に1人が7年以上の長期間引きこもり状態が継続しているという点です。

つまり、先ほどの「過去に引きこもり状態を経験した人」についてのアンケート結果とあわせて考えると、3年未満で引きこもり状態を脱却できなければ7年以上に及ぶ長期引きこもり状態を強いられるリスクが高いということを意味します。

ですから、あくまでも目安のひとつですが、引きこもり状態が3年以上になる前に解決に向けて動き出すのがポイントだといえるでしょう。

引きこもり状態をいつまでも長期化させないために

引きこもり 長期化

引きこもり状態から抜け出すためには、いつまでも長期化させないために手早く対策に踏み出すのがポイントです。

ただ、子どもの引きこもりを身近に見ている親御さんとしては、焦りや戸惑いから「何をすれば良いのか分からない」という人も少なくないでしょう。

そこで、引きこもり状態をいつまでも長期化させないために必要な親としての心構えを最初にお伝えします。

  • 引きこもりのきっかけと続く理由を分けて考える
  • 引きこもりを見守るのは1年まで

それぞれ、将来を考えるときの参考にしてください。

引きこもりのきっかけと続く理由を分けて考える

子どもの引きこもり問題に向き合うときには、「引きこもりの原因」と「引きこもりが続いている理由」を区別して考えるのがポイントです。

子どもの引きこもりの原因は思春期特有の多様なものですし、原因自体をなかったことにするのは難しいからです。

たとえば、子どもの引きこもりの理由として次のようなものが挙げられることが多いでしょう。

  • 学校での交友関係の悩み
  • いじめ
  • 担任の先生と折り合わなかった
  • 授業についていくのが難しくなった
  • 恋愛の失敗
  • 部活動や受験での挫折
  • 習い事でのトラブル

もちろん、これらの原因に直接アプローチするのは不可能ではありません。ただ、これらのトラブルが原因で心に負った傷を「癒すこと」はできても、「なかったこと」にはできない点に注意が必要です。

たとえば、クラス替えという手段で対応したとしても、担任の先生と折りが合わなかったという経験自体は残りつづけてしまいます。ここで冷静に考えていただきたいことは、「引きこもりの原因があるから引きこもりが続いているわけではない」ということです。

担任の先生と上手くいかなかったことが原因で引きこもりになったとしても、担任の先生が嫌だから引きこもり続けているというわけではありません。

たとえば、引きこもり生活が続いていると、スマホゲームに依存したり、昼夜逆転の生活になったり、運動不足で体力がなくなったり等、引きこもらざるを得ない理由があるはずです。

引きこもりから抜け出すためには、この「引きこもりが続いている原因」に直接アプローチするという視点を忘れないようにしましょう。

引きこもりを見守るのは1年まで

引きこもりのお子様を抱える親御さんのなかには、「出来れば無理をさせずに自主的に動き出すのを待ちたい」「強制するのではなく見守ることが親の役目だ」と考える人もいるでしょう。

確かに、親が無理矢理家から引き出したところで、「一時的に外出できた」という事実を作るだけで、引きこもり問題が解消されたわけではありません。また、親が強制力の行使によって子どもの抵抗意識が醸成され、今後の意思疎通が難しくなるケースもあるでしょう。

もっとも、冒頭で紹介したように、引きこもり期間が長期に及ぶほど、引きこもり状態から抜け出すのが難しくなるという実情があります。

ですから、引きこもりの子どもへの見守り期間は長くても1年まで、その後は親が積極的に子どもに働きかけて、子どもが前向きに動き出せるような気持ちを作り出してあげましょう。

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引きこもりはいつまで続いた?当事者の声

引きこもり 当事者

それでは、引きこもり当事者の経験談を参考に、引きこもりの期間について考えてみましょう。

【22歳 Tさん】
小学校高学年から交友関係で悩みを抱えていたTさんは、中学2年生頃から学校に行かない日が増え、高校1年生の夏から不登校に。小学校・中学校時代の同級生が多い環境で学校に行けなくなりました。通信制高校に転校してからは楽しく学生生活を送ることができたものの、大学2回生頃に再び不登校に。休学を経て退学に至りました。引きこもりから1年経過後にニュースタートの支援を受け、今では調理師免許取得などを目指したリズム作りをしています。

【Tさんが親に対して思っていること】
・具体的な提案をして欲しい
・話合いの機会を作って欲しい
参照:気づいたら不登校になってました
【24歳 O君】
小学校は通っていたものの、中学校・高校時代はほとんど不登校だったO君。自宅ではインターネットゲームをする毎日でした。最初は「レンタルお兄さん」サポートにも抵抗感を示していましたが、半年程度の時間をゆっくりかけることで少しずつ信頼関係を構築。今では寮生と上手に関係性を築きながらアルバイトも始めていまs。

【Oさんが親に対して思っていること】
・何もない
・根本的に信用していない
参照:13歳から21歳まで引きこもってた
【20歳 Hさん】
中学生の頃から不登校がつづいたHさんは、「自分で変わらないと」という気持ちからニュースタートの門を叩きました。「レンタルお姉さん」サポートで信頼関係を築いた後に外出の練習などを実施。元々「入寮したい」「仕事の体験をしたい」と意欲的な側面があったので、気持ちと体力のバランスを取りながら積極的に色々なことにチャレンジ中です。

【Hさんが親に思っていること】
・入寮の意思を告げたら受け入れてくれた
参照:そろそろ変わらないとな
【29歳 O君】
高校時代に勉強で躓いて不登校・退学をしたO君は、4年の引きこもり期間を経てアルバイトをスタート。ただ、仕事も上手くいかずふたたび引きこもりに。自宅ではネットばかりしてしましたが、数年が経過したタイミングである日いきなりウェブにアクセスできなくなりました。義理のお兄さんの勧めでニュースタートに入寮。今では正社員として就職を果たし、ニュースタートを卒業してひとり暮らしをしています。

【O君が親に思っていること】
・親の意見には反発してしまう
・きっかけを作ってくれた義理のお兄さんには感謝をしている
参照:ひたすらネットをしていました
【24歳 M君】
専門学校の授業に出席できず退学をしたM君は、講師の勧めで精神科クリニックへ。適応障がいと診断されたが薬の服用を止めてしまい、将来に対する不安から物を投げるなどの症状が出るようになります。ニュースタートでの生活開始後の就職先でも、仕事の雰囲気に戸惑いを感じたり注意をされたりが重なって退職。数カ月のリフレッシュ期間を経て、今では新しい職場で「3カ月はつづけたい」という目標を掲げて、自分なりのペースで頑張っています。

【M君が親に思っていること】
・親にやらされるよりも自分でやりたい
参照:将来のことが不安でイライラしていました

ご覧のように、「いつまで引きこもりだったのか」「なぜ引きこもりになったのか」「どうやって引きこもりから抜け出せたのか」など、人によっていろいろです。

親からの意見を素直に受け入れられたケースもあれば、親からの言葉だからこそ反発してしまうことも。子どもと親との関係性にも左右されるため、引きこもりから抜け出す方法・期間・目途は一概には分かりません。

だからこそ、親は自分の子どものことをできるだけよく観察したうえで、子どもにとって必要な向き合い方をする必要があります。

そして、「親としてもどうして良いか分からない」とお悩みなら、迷わずに専門機関までご相談ください。数々の実績や経験から、お子さんに見合った方法をご提案させていただきます。

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引きこもりはいつまで続く?と不安なときに親ができること

引きこもり 続く

子どもの引きこもりはいつまで続くのだろう?」と不安になることもあるでしょう。

毎日自宅で変わらない生活をしている子どもを目にしたとき、親が居なくなったときのことを想像したり、周りの同級生たちと比べてしまったりして、焦燥感を抱くのも当然です。

そこで、ここからは、引きこもりの子どもを抱える親御さんができることを提案します。

  • 子どもが動き出すよう働きかける
  • 過剰に心配しすぎない
  • 親が人生を楽しむ

もちろん、状況によって実践するのが難しいものもあるので、助けが必要なら専門機関までどうぞお気軽にご相談ください。

子どもが動き出すよう働きかける

子どもが引きこもりから抜け出すためには、最終的には子ども自身の足で動き出すことが不可欠です。

たとえば、無理に親が外に連れ出しても一時的なものでしかありません。目指すべきゴールは「子どもが自分の力でしっかりと独立すること」だということを深く胸に刻んでください。

そして、親としてするべきことは、「子どもが自分から動き出すように働きかけること、促しつづけること」です。親御さんのなかには、「引きこもっているのも何かしらの表現行為のはず。気持ちを尊重してあげなければ」と考える人も少なくありません。

しかし、このまま引きこもり状態が続いて良いわけはないので、あまりに長期間引きこもり状態をそっとしておくのはNGです。引きこもりの子どもに、何度拒否されても諦めてはいけません

親が諦めてしまったら、その時点で大切なきっかけが失われてしまうだけです。

過剰に心配しすぎない

子どもの力を信じることも、親御さんが大切にしてほしい気持ちです。

たとえば、これまで引きこもり状態の子どもを目にしていると、「この子は自分の力だけではやっていけない。親が引っ張ってあげなければ」などのように、子どもを心配する気持ちが芽生えることもあるでしょう。

ただ、親が常に子どもの進もうとする道を先回りして足場を整えてしまうと、せっかく自立に向けて成長のステップを歩み始めた本人のチャンスを奪いかねません

  • 自分で道を選ぶこと
  • 失敗をすること
  • 失敗から学ぶこと
  • 再びチャレンジすること

すべて子どもがひとりの立派な人間として成長するために不可欠の階段です。

「子どもが動き出せるように親が諦めないこと」と「歩み始めた子どもを見守ること」を混同してはいけません。

親と子どもは、あくまでも別人格です。前を向き始めた子どもが躊躇なく自分の道を進めるような家庭環境の用意が大切だと考えられます。

【関連記事】
引きこもりの原因は親のせい?育て方や特徴を知って新たにスタートしよう

親が人生を楽しむ

引きこもりの子どもがいる親御さんに大切にして頂きたいことのひとつが、「親自身も人生を楽しむ」ということです。

親御さんが思っている以上に、お子様は親の姿を見ています。引きこもって自宅にいるからこそ、余計に親御さんの姿が目に入るでしょう。

もし、親御さんが子どもの引きこもりのことばかりを考えている様子で終始陰鬱な雰囲気を身にまとっていたら、子どもはどう感じるでしょうか?

  • 「自分のせいで家族が不幸になってしまった」
  • 「自分では何もできない」
  • 「何もできない自分が嫌になる」
  • 「嫌になったから何もしたくない」

という負のサイクルから抜け出せません。

たとえば、親御さん自身が楽しそうに、幸せそうに日々を過ごしていたとしましょう。それだけで、「幸せ」とはどのようなものなのかを子どもに教えられています

言葉で何か伝えるのではなく、姿で示すだけで子ども自身は「希望」「幸せ」というものを感じ取ってくれるはずです。

そのために必要なことは、親御さん自身が抱えるあらゆる不安を解消すること。自分だけではどうしても悩みを克服できずに引きずってしまいそうなら、迷わずに専門機関までご相談ください。

「子どもが引きこもっていること」は、珍しいことでもなければ、恥ずかしいことでもありません。

親御さんの幸せな姿が子どもへの刺激になるので、ぜひご自身・お子さんのために専門機関のサポートをご活用ください。

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まとめ:引きこもりがいつまで続くか不安ならご相談ください

引きこもり 相談

お子様の引きこもりは、親御さんが不安になるのは当然です。

ただ、恥ずかしがる必要もなければ、将来を悲観して諦めることもありません

なぜなら、引きこもりの本人やそれを見守るご家族をサポートする支援機関がしっかり存在するからです。

大切なことは、親御さんがしっかりと前向きな気持ちをもって、子どもが引きこもりから抜け出すための環境を作り出すこと

少しでも悩みや不安を抱えているのなら、どうぞお気軽にご相談ください。

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監修者 : 久世 芽亜里

久世芽亜里

認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフ。青山学院大学理工学部卒。担当はホームページや講演会などの広報業務。ブログやメルマガといった外部に発信する文章を書いている。また個別相談などの支援前の相談業務も担当し、年に100件の親御さんの来所相談を受ける。

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