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共同生活寮・
社会体験プログラム(通所型)

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  • 共同生活寮

『仲間・役立ち・働き』をテーマに、若者たちが共同生活をしながら人や社会に少しずつ触れていく。
それがニュースタート事務局の共同生活寮です。

寮では、仕事体験を通して『働き』の経験を重ねていくのと並行して、あなたの息子さん、娘さんが同じく引きこもりやニートで悩んでいた仲間たちと共同生活をしながら、地域のイベントやボランティア活動など『役立ち』の社会参加体験をして、仕事以外で社会につながっていく力をつけていきます。
それは就労だけを目的とするのではなく、その後の人生にまでつながるベースとなります。

同じような境遇の若者たちと過ごし、様々な体験を重ねることで、自然と仲間意識も生まれ、人と交流する楽しさを思い出します。いつか仕事に就いて働き始めることができた時、それをよりよい形で続けていくために必要なのが『仲間』です。

明確な期間が決まっているものではないので、あくまであなたの息子さん、娘さんのペースを守りながら、無理のない生活を送ることが可能です。

ほとんどの若者が卒業までに仕事を継続できる力や、人と関わる力を身につけています。

寮施設について

事務所から徒歩圏内のファミリータイプのマンションに数人ずつ分かれて暮らします。
全員に個室があります

社会体験プログラム
(通所型)について

一人暮らしの部屋からニュースタートに通う、通所型の支援を新たに始めました。

寮生と同じように、ニュースタートでの仕事体験やイベントなどに参加し、社会体験を重ねながら、自立など次のステップを目指します。

※保護者の方と同居しながらの利用はできません
※レンタルお姉さん・お兄さんによる訪問を事前に受け、対話できる状態が3ヶ月以上継続している方が対象

仕事体験一覧

入寮後、まずはニュースタートの中で仕事体験や役立ちの活動を行います。ニュースタートの中での活動なので、うまくできなくても大丈夫です。
仕事体験を通して、「仕事ってこんなものなんだ」「自分もできるんだ」と感じ、徐々に自信をつけ、動けるようになっていきます。

カフェベーカリー えんがわ

ニュースタートが運営する、イートインスペースのあるパン屋です。パン作りや、陳列、接客などを体験します。
縁側のように、近所の方々がくつろげる場所を目指しています。

住所

千葉県市川市宝2-10-18
安田ビル1F

営業時間

10:00~18:00

定休日

月、木、金

普段料理屋の店 マンマ

マンマは、ニュースタートで活動する人たちのための食堂です。
みんなの食のことを考え、寮生が日替わりで調理をします。
卒業後の一人暮らしにも役立ちます。

内部での仕事体験・役立ちの活動

農業体験・『ニュースタート通信』の編集・パソコンを使った作業といった内部での仕事体験や、地域でのお祭りや清掃のボランティア、被災地での災害ボランティアといった「役立ち」を感じられる体験活動を提供しています。

仕事体験の次のステージ、「サポステ」

ニュースタート事務局では、いちかわ・うらやす若者サポートステーション(サポステ)と連携し、就労支援を行っています。

サポステって?

いちかわ・うらやす若者サポートステーション(通称サポステ)は、
『厚生労働省/千葉県/市川市/浦安市/NPO法人ニュースタート事務局』
が協働で運営する、公共の若者支援機関です。
キャリアカウンセラーなど専門のスタッフが、就労の支援をしています。
相談のほか、様々な講座やセミナーの受講、企業での職場体験ができます。

外部企業での仕事体験

ニュースタート内部での仕事体験に安定して参加できるようになり、就労を考え始めたら、外部企業での仕事体験に参加できます。

様々な仕事や働き方があることを、現場での体験を通して知ることができます。
体験中の仕事ぶりを評価され、体験先の企業にそのまま就労する寮生も多くいます。

    提携企業例(約70社)

  • 物流倉庫内軽作業
  • スーパーマーケット
  • IT企業
  • 学童保育
  • 障害児学童保育
  • 調理補助
  • ホテル内レストラン
  • ホテル客室清掃
  • 高齢者介護施設
  • ハウスクリーニング

そして、卒業へ──

継続して3ヶ月程度仕事を続けられ、これからも安定して自立生活が送れると思えた時が卒業となります。仕事だけではなく、卒業後も会える仲間がいることや、一人暮らしや自立に向けての準備ができていることが大切だと考えています。

寮の在籍期間の目安は、9ヶ月~2年(平均1年3ヶ月)です。卒業生の95%が就労しています(2019年実績、パート・アルバイト含む)。

寮の状況

寮生活の例・ある1日

1人1人の状況に合わせ、ご本人とも話し合いながら、スケジュールを決めていきます。自分で考えて生活のペースを作っていけることが大切です。
※以下の例は、いくつかの事例を組み合わせたものです。


Aくん(39)

派遣で働いていたが雇い止めにあい、最後の退職から14年引きこもり。親との会話もほとんどなかった。2週間前に入寮したばかりで、まだ寮生活に慣れない。

6:00 緊張で眠りが浅く、目が覚めてしまう
朝食
9:30 食事当番
料理経験がほぼないため、サラダを担当
12:30 昼食
午後 食後は近所を散歩
駅前周辺に飲食店がたくさんあった
事務所でスタッフと立ち話
パソコンルームで動画を見る
18:30 夕食
寮のリビングにいたら寮生が話しかけてくれる
少しだけ会話
部屋で1人ゆっくり過ごす
23:00 入浴、疲れて就寝

Bくん(25)

大学で就活がうまくいかず、仕事が決まらないまま卒業。引きこもり歴3年。親に何か言われるとイラっとし、物に当たっていた。入寮から半年、寮での役目が増えてきた。

8:30 自分で目覚ましをかけて起床、朝食
10:30 パン屋で仕事体験
パンを並べてレジの確認
12:30 休憩、昼食
~14:40 パン屋で仕事体験続き
パン生地をこねる
午後 ニュースタート通信の編集
スタッフに言葉のセンスが良いと言われる
みんなが卓球をやっていたので仲間に入る
初心者メンバーにフォームを教える
18:30 夕食
ボードゲームに誘われたが、読みたい本があったため断る
2:00 本に熱中してしまい、慌てて就寝

Cくん(23)

中学から不登校、通信制高校に入学するが全く行けずに退学し、その後も何もせず。引きこもり生活は8年、後半4年は全く家から出ていない。入寮1年6ヶ月。サポステで職場体験した企業にて、現在初めてのバイトを経験中。3ヶ月継続したら卒業予定。

11:00 バイトが休みのため、ゆっくり起床
12:30 昼食
14:00 サポステで面談
仕事が続くように、気になることを相談
午後 寮のリビングでだらだらとテレビを見る
不動産屋のサイトをチェック、卒業後に住む部屋を探す
18:30 夕食(鍋会)
お酒も飲みながら、仲間と話が弾む
0:00 入浴、翌日のバイトに備えて就寝

寮生たちの声

引きこもり歴5年 Sくん(相談時27歳・群馬県・男性)

大学を中退してから5年ぐらい引きこもっていました。
その間、親から「動きなさい」「働きなさい」と言われましたが、今までバイトなどをやったことがなく、自分からは動けずにいました。

そんな時親がニュースタートを知り、レンタルお兄さんが来ることになりました。

はじめは人見知りなこともあり、めんどくさいと思っていました。

2回目の訪問の時に一緒にゲームをして少しずつうちとけて、今まで、家族以外と接触がなかった生活の中で外の人との会話に多少の楽しみはありましたが、やはりめんどくさい気持ちはまだあり、「来ないでください」と言おうと思ったことは何度かありました。でも臆病な自分は結局言えず、そのまま半年間訪問を受けて、寮に入りました。

ここに来て仕事体験をして、仕事をする前の助走期間ができ、自分でも一歩踏み出そうという気持ちになりました。これから仕事を探し、きちんと自立できるようになりたいと思います。

(その後Sくんは正社員になり、寮から仕事へ通う日々を経て、一人暮らしへ。仕事は2020年3月現在も継続中)

引きこもり歴7年 Hくん(相談時31歳・千葉県・男性)

高校卒業後、一度は就職をするも会社に対する不信や人間関係に疲れたことから退職。それから約7年、引き込もっていました。

ニュースタートとの出会いは親が持って来ました。
このままは良くないが、自分で動き出すことはない!と、親に自分から言ったことがきっかけでした。親に一度だけ一緒に来て、と言われ向かった先でレンタルお姉さん®と会い、半年ほどレンタル活動の後、寮に来ることを決めました。

最初はお遍路ハウスの管理人に、と言う話でしたが自分にその気はほとんどありませんでした。
ただ、きっかけが欲しかった。
寮生活当初はストレスも多かったですか、ある程度で折り合いを付けられるようになりました。
自分の八方美人な点が自分に負担を掛けているという自覚と、好きな相手とだけ付き合えば良い、この2つを得られた事が寮生活での成果だと思います。

そうした中で期限を切った無理の無いスケジュールを大まかに決めました。
サポートステーションの職場体験を利用し、自分の興味・適正を自分なりに把握してアルバイトを始め、一人暮らしへと進んで行きました。

卒業してからもうすぐ2年。順調に一人暮らしの月日を重ねています。(2020年3月記)

引きこもり歴2年+ニート歴5年 Nくん(相談時29歳・長崎県・男性)

ニュースタートへ来たきっかけは、親から飛行機のチケットを渡されて、どうするか自分で決めるように言われたことです。当時は29歳で、大学時代に人間関係を理由に2年ほど引きこもった後、実家に連れ戻されて5年ほどニート生活をしていました。

親からは「何でもいいから動き出せ」と言われるばかりでしたが、どう動いていいかもわからず、親と同じ空間に居るストレスも耐え難いものがあったので、親から離れたい一心で行くことに決めました。

ニュースタートでの生活は、寮で共同生活をしながら週4日の仕事体験シフトに入るというもので、初めて経験することも多く、新鮮に感じました。

他の寮生たちは年齢も出身も様々でしたが、皆ニート・引きこもり状態にある方等の経験があるということもあってか、話しやすい人も多かったです。
寮のリビングに集まり、他愛のない話で夜中まで盛り上がることもありました。

孤独感を感じずにすんだので、仲間が居るって良いなと思いました。
そう思えたのも、親のプレッシャーから解放されて精神的に楽になり、日々の生活を楽しんで過ごせるようになったからだと思います。

また、1年ほど寮生として過ごした後、半年間ほどスタッフ見習いとして支援する側の立場も経験しました。
レンタルお兄さんとして訪問活動にも携わり、部屋にこもっている当事者へドア越しに話しかけたときは、まるで昔の自分と対峙するような不思議な味わい、興味深い経験でした。

卒業後は、スイミングインストラクターのアルバイトを4年ほど続けた後、ニュースタート元スタッフの女性と結婚。
結婚を機に地元の長崎に移住し、現在、初めての子育てに夫婦そろって悪戦苦闘中。(2020年3月記)

保護者の声

ずっと家にいるときは、ネットで仲間をつどってやるようなゲームにはまってて、今思うと仲間を求めてたんでしょうね。それが、レンタルお兄さんの訪問で寮の人たちも会いに来てくれるようになって、ゲームじゃなくて実際に人と関われるようになってきたのかなあ。

最初はそういう集団生活とか絶対できないだろうと思ってたので、寮生活も続いて、「ああ、できるんだあ」って、驚きというか、180度変わっちゃった。

8年間家から出ていなかったのに、1年半寮生活して、それからずっとものづくりの仕事を続けています。

(20代前半・男性の父)

ニュースタートの寮は、あまり規則がないというか、本人が自由にできるので、娘はそれを気に入っていたようです。
入寮前はそんなにしゃべる方じゃなかったのに、何人か話せる友達もできて、イベントやボランティアにも積極的に行っていると聞きました。
これまでずっと家にいるところばかりを見ていたので、環境を変えて、機会を与えてもらったことが大きいんだろうと思いました。

(20代後半・女性の母)

息子は、完璧主義で自分にも人にも厳しいことで生きづらさを感じ、ずるずると引きこもっていました。
ニュースタートで相談したところ、いきなり就労を目指さず、寮で人間関係の練習をすることを勧められました。
遠回りかとは思いましたが、今も仕事が続いているのをみると、寮でゆっくりやるのも良かったのかもしれません。
最近は、ぼそっとですが、しゃべってくれるようになりました。

(30代後半・男性の父)

よくある質問

Q

寮に入るにはいくらかかりますか?

A
寮費は1ヶ月22万円です。部屋代・食費・サポート費・消費税などが含まれています。これ以外に本人の小遣いと、最初に入寮準備金30万円がかかります。

社会体験プログラム(通所型)は1ヶ月15万円です。サポート費・施設利用費・消費税などが含まれています。最初に申込金10万円がかかります。
Q

寮には何人くらいの若者が生活していますか?

A
常時約30人の若者が複数の寮に分かれて生活しています。
Q

どのくらいの年齢の若者が、寮にいるのでしょうか?

A
今現在は20代から50代まで、幅広い年齢の若者が一緒に過ごしています。原則、入寮は18歳からとさせていただいております。(学習指導は行っておりません)
Q

ずっと実家暮らしで一人暮らしをしたことがない子どもなのですが、それでもやっていけるのでしょうか?

A
ほとんどが一人暮らし未経験の若者ですが、先輩寮生に教わりながら、みんなそれぞれうまくやっていますので問題ありません。たまには失敗もしますが、それも大切な経験です。
Q

寮に入ってもやれないと思うのですが大丈夫ですか?

A
大丈夫です。みなさん最初は緊張したり、戸惑ったりすると思いますが、日常生活をとおして徐々に慣れていきます。「親の目がないほうがラクだな」と来てから気づく若者も多いです。
Q

寮は何人部屋なのでしょうか?

A
お一人お一人に、鍵のかかる個室をご用意しております。食堂、リビング、トイレ、洗面所などは共用です。大人数での共同生活に負担を感じる方には、少人数の寮もございます。
Q

寮生活ではどういうカリキュラムで生活をするのでしょうか?

A
さまざまな活動があるので、それぞれの若者に合わせて、ゆっくりとできることから始めていきます。

基本的には、食堂での料理作りや、カフェベーカリーの運営など、週3~4日、1日5~7時間程度の仕事体験や、寮生自身が企画・運営するイベントへの参加を行っています。また、寮の運営や、寮の通信誌制作も若者自身が役割を分担して行っています。

就労を考えるタイミングになったら、近隣の企業での就労体験をしていきます。
Q

精神疾患があり通院しているのですが、入寮することはできますか?

A
最終的な判断は保護者面談で詳細をお伺いした上でさせていただきますが、介助なしに自分で日常生活を送ることができ、薬の管理が自分でできる方に対しては、専門機関と連携しながら受け入れを行っています。

医師やカウンセラーは常駐しておりません。
Q

入寮するには、どうしたらいいですか?

A
まずは個別相談(来所またはオンライン、1時間3千円、要予約)にて、状況をお聞かせください。

個別相談を受けられても、必ず支援を申し込む必要はございません。なかなか相談できず悩んでおられること、言いにくいことも遠慮なくお話しください。