引きこもりのゲーム依存|大切なのは背景の原因を取り除くこと

  • 「子どもが引きこもって、ゲームばかりしている…」
  • 「まずゲームをやめさせたい」
  • 「ゲーム依存症(障害)なのでは…」

と心配していらっしゃるのではありませんか?

昼夜逆転で、起きている間はただゲームをするだけ…よくある引きこもりの姿です。中学生や高校生だけでなく、大人の引きこもりにも共通しています。

そんなお子様の引きこもりの原因は、実はゲームとは限りません。ですから、ゲームを取り上げることが解決策であるとは言えません

大切なのは、引きこもりの背景にある原因を見つけて、取り除くために親御さんが中心となって動き出すことです。

このコラムでは「引きこもりとゲーム」をテーマに、その背景と何をすべきか紹介します。

読み終わる頃には、引きこもりとゲームの関連性に気づき、どうお子様に関わっていくかを考えられるはずですので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

引きこもりの原因全般について知りたい人は、以下のコラムもご覧ください。

引きこもりの原因は?仕事・不登校・病気・親、どれが多い?徹底解説!

引きこもりの原因はゲームとは限らない

引きこもり 原因 ゲーム

結論からいうと、ゲームばかりしている引きこもりの人(中学生・高校生・大人まで含め)で、ゲームが根本的な原因という人は少ないでしょう。

引きこもりとゲーム、どちらが先?

ゲームばかりする引きこもりの人には、次の2パターンがあります。

  • 引きこもりになってから、ゲームに時間を費やすようになった
  • ゲームばかりしていて、そのうち引きこもりになった

1つ目の先の引きこもりになっていたというパターンは、当然ですが「ゲームが引きこもりの原因」とは言えません。必ず他の原因があります。

さらに2つ目の、引きこもり前からゲームばかりしていたというパターンも、ゲーム以外の原因が潜んでいる可能性があります。

たとえば、学校で人間関係のトラブルがあり、オンラインゲームの中の人間関係に逃げ込むようになり、不登校・引きこもりとなった場合はどうでしょう。これは人間関係のトラブルが、直接の原因です。

つまり、今はゲームばかりしている引きこもりの多くが、実はゲーム以外の原因で引きこもりになっているのです。

引きこもりのきっかけは複雑に絡み合った挫折経験

そもそも引きこもりとなるきっかけは、1つだけではありません。内閣府の調査結果では、職場になじめなかったり、病気になったりして引きこもりとなった割合が多いです。

引きこもりになったきっかけのグラフ
引用:平成22年7月内閣府|若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)
※見やすくするために同様の内容を用いて認定NPO法人ニュースタートで独自に作成しています
※15~39歳の引きこもりとされた59人の回答(複数回答可)

ゲームが「その他」に含まれている可能性はありますが、それでも全体の2〜2.5割ほどです。そして引きこもりのうちゲームばかりしている人の割合は、年齢にもよりますが、恐らく過半数は超えるでしょう。

こういった統計からも、ゲームばかりしていても、引きこもりの原因がゲームでない人がたくさんいることは、容易に想像できます。

引きこもりには、こうした背景にある「挫折の経験」が大きく関係してきます。挫折経験から外の世界へ再び出ることが怖くなり、ゲームの世界観を楽しんで、忘れようとしているのかもしれません。

「引きこもりの原因」は多様です。引きこもりのきっかけや原因は、必ずしもゲームではないわけですから、ゲームを取り上げることが根本的な解決ではありません。

引きこもりはゲーム以外のさまざまな要因が引き起こしている可能性が高いものと考えて、根本的な解決策を考えるようにしましょう

ゲームに熱中する引きこもりは「ゲーム障害」?

ゲーム障害

引きこもりの原因がゲームではないかもしれない。それでも、ゲームばかりする姿を見て、「うちの子はゲーム障害なのでは?」と気になっているのではないでしょうか。

きっかけは違っていても、ゲームに没頭しているうちに、ゲーム障害になる可能性もあるのは確かです。

ゲーム障害とは

ゲーム障害(Gaming disorder)とは、永続的または反復的なゲーム行動によって、利用時間等を自らコントロールできなくなり、日常生活へ影響を与える病気です。

WHO(世界保健機関)に、2019年5月に国際疾病分類として認定され、専用の治療プログラムが設けられているケースもあります。

ゲーム障害では、日常生活や他の関心よりゲームを優先したりする行動が、1年以上継続します。症状が重い場合に限り、1年以内でも該当することも。

ゲームによって家族や社会との機能不全を引き起こし、引きこもりを助長する可能性が危惧されます。

参考:
World Health Organization-ゲーム障害
病気認定されたゲーム障害の 現状と今後 2

ゲーム障害は昼夜逆転につながる

ゲーム障害と考えられる子どもの場合、生活習慣に悪影響を与え、家族や社会との機能不全に陥る危険があります。ゲームの時間が長くなるにつれ、様々な問題が出てきます。

  • 昼夜逆転やその傾向がある「6時間以上で50.4%」
  • 心の問題が起きているのにゲームを続けた「6時間以上で37.2%」
  • スポーツ・趣味・友人や親戚と会う等の活動に対する興味が下がった「6時間以上」で28.9%」

ゲーム障害の治療には、カウンセリングや運動、認知行動療法、グループミーティング、入院やキャンプなどのプログラムがあります。

参考:
1 ネット・ゲーム使用と生活習慣についてのアンケート結果(概要) 令和元年11月27日 国
病気認定されたゲーム障害の 現状と今後 2

ゲーム障害と引きこもりの関係

国立病院機構久里浜医療センターのアンケートには、ゲーム障害と引きこもりについての項目もありました。

受診前の6ヶ月のうち3ヶ月以上続いた問題の割合が公開されています。そのなかで「引きこもり」問題の出現率は「30.9%」で、「朝起きられない」や「昼夜逆転」に比べると低い割合です。

ゲーム依存症 研究結果

出典:ネット・ゲーム依存の 実態と治療(2016.11-2018.8の調査結果)

つまり、ゲーム障害で受診した人のうち、引きこもりだった人はおよそ3割しかいません。引きこもりとゲーム障害は無関係ではありませんが、そこまで相関関係が強いとも言えないのです。

ゲーム障害の定義、診断は

そもそもゲーム障害とは、どのように定義されているのでしょうか。

ゲーム障害は世界保健機構(WHO)が国際疾病分類第11版(ICD-11)に追加しました。ICD-11では、以下のように定義されています。

  • ゲームのコントロールができない
  • 他の生活上の関心や日常の活動よりゲームを優先
  • 問題が起きているにもかかわらずゲームを続ける、またはエスカレートする
  • ゲーム行動により、個人や家庭、社会、学業、仕事など生活に重大な支障をもたらすほどの重症度

上記の4項目のすべてが当てはまり、12ヶ月以上続く場合に「ゲーム障害」と診断されます。(この4つの症状がすべてが当てはまり、しかも重症である場合には、継続時間が12ヶ月よりも短くてもゲーム障害と診断されることがあります)

参考:国立病院機構久里浜医療センター及び依存症対策全国センター(ネット・ゲーム依存の 実態と治療

やめようと思ってからがゲーム障害

先ほどの1項目目に、「ゲームのコントロールができない」とありました。ゲーム障害は「本人がやめたいと思っているのにコントロールできない」状態です。

つまり、「現実から逃げようと自らが望んでゲームをしている場合」は、ゲーム障害とは言えないのです。

引きこもりから抜け出そうと本気で思い、学校やバイトなどへ行こうとするのに、ゲームが止められず朝が起きられない…そうなってからゲーム障害を疑っても遅くありません。

小中学生など低い年齢の場合は、十分に理解力や判断力が育っていません。そのため、目先の楽しさを優先しているうちにゲーム障害になる可能性があり、注意が必要です。「ゲームをやめたい」と思う判断力も、ゲームに奪われているかも知れません。

ですが私たちが日ごろ接する大人の引きこもりのほとんどは、そういった判断力がありながら、本気でゲームをやめる気持ちにはなっていません。(※ニュースタートの支援対象者は18歳以上)

ゲーム障害を疑うより、引きこもりの根本解決を

引きこもりの人たちの大半は、自分の置かれている状況をよく分かっています。引きこもりから抜け出す方がいいこと、ゲームばかりしていても仕方がないことを、実はきちんと理解しています。

ただし頭では分かっていても、引きこもりの本当の原因である挫折経験などにより、心がついて来ません。引きこもりから本気で抜け出す勇気を持てずにいるのです。

そのような状態で親がゲーム障害を疑い、ゲームを原因だと考えて行動すると、親子の信頼関係を失いかねません。

お子様が引きこもってゲームばかりしていても、ゲーム障害ではない可能性の方が高いと言えます。まずは引きこもりの本当の原因、根本的な解決を考えるようにしましょう。

引きこもりの子どもがゲームばかりしているのはなぜ?

ゲーム 続けてしまう

ゲームに熱中する4つの理由

ゲームが原因で引きこもりになったのではない、ゲーム障害でもない。ではなぜ、お子様はゲームに没頭しているのでしょう?どんな気持ちで、どんな理由でゲームをしているのでしょうか?

引きこもりの子どもがゲームばかりしている場合、以下の4つの理由が挙げられます

  • ゲームの世界が居場所になっている
  • ゲームで友人とつながっている
  • ゲームに触れてこなかった反動
  • ゲーム以外にやることがない

ゲームばかりしているその背景に、改めて目を向けてみましょう

ゲームは単なる遊び道具ではなくなっている

前提として、今のゲームがどんなものなのかを押さえておきましょう。

今は親御さんの世代が学校の休み時間にテレビ番組の話で盛り上がっていたように、子どもはゲームの話から友好関係を築くという時代でもあります。

公園では小学生の子どもたちが集まってゲームをする姿も見ることができるでしょう。実際に、子どもの頃にゲームを持っていなかったため仲間はずれにされた、という話も時々聞きます。

オンラインゲームの誕生により、チャットなどで不特定多数と手軽に交流できるようになりました。ゲーム上で知り合った人とチームを組み、一緒にゲームをして関係を続けていく人も珍しくありません。

またeスポーツのように、ゲームでお金を稼ぐことも今では可能になっています。

ゲームは単なる娯楽ではなく、友人を作るための必須アイテムであり、コミュニケーションツールでもあるのです。

ゲームの世界が居場所になっている

そんなコミュニケーションツールでもあるゲームは、時に誰かとつながり、居場所にもなります。1つ目は、引きこもりの子どもが「ゲームの世界に居場所を持っている」ケースです。

ゲームの中に会ったことはない遊び相手がいる、またはその場その場で一緒になった人と遊ぶ。リアルな人間関係が苦手で、そのくらいの関係性の方が気楽だという人はたくさんいます。

とはいえ、ゲームの中でも様々な人間関係があります。たまに部屋から怒鳴り声がする、ある時からゲームは全くしなくなった、という人もいます。

ゲームの中に友人がいることは全く悪くありません。ですがそれが唯一の居場所になってしまい、実際に足を運ぶ行き場や会える友人がいないのであれば、やはり問題があると言えるでしょう。

お子様の気持ちの根底にあるのは、現実の人間関係への苦手意識や、時にははっきりした恐怖です。こうした人間関係の空虚によって、ゲームのコミュニティに拘ったり、そこから出られなかったりするわけです。

どこかでゲームの中の人間関係に逃げ込むのをやめ、直接人とつながっていく必要があります。

ゲームで友人とつながっている

ゲームが昔の友人とのコミュニケーションツールになっている、「ゲームで友人とつながっている」場合もあります。

不登校や中退してからまだ数年程度という引きこもりの人の中には、当時の友人とゲームでつながっている人がたまにいます。中退してから一度も会っていないけれど、約束をしてゲームの世界で落ち合い、一緒にゲームを楽しんでいる、といった具合です。

見知らぬ人とゲームをするのは怖い」という人も多く、一つ前のパターンの「リアルなつながりのない人とゲームする方が気楽」という人とでは、一見似ているようでも心の中はかなり違うと言えるでしょう。

こういった人の場合は、その友人との関係も切れてしまうと、誰も話す相手がいなくなり、完全に孤立してしまう可能性があります。そうなると、引きこもりが長く続いてしまうかもしれません。

ゲームに触れてこなかった反動

教育熱心な親御さんがいるお子様に当てはまりやすいのが、「ゲームに触れてこなかった反動」です。教育に悪影響があるとしてゲームを制限したり、そもそも与えなかったりした場合によく見られます。

小学生などのうちは親御さんの指示に従って我慢しています。ですが親が制限が難しい年齢になったとき、お子様が金銭的に余力を持ったとき、ゲームの世界に足を踏み入れてそのままハマるケースがあります。

場合によっては、親御さんに隠れてゲームをする、課金をしてしまう可能性もあるでしょう。

たとえば、慶應義塾大学経済学部教授による2020年1月の研究報告では、家族ではなく自分で決めたルールがあるときだけ、ゲームによって進学実績があがるとしています。自己管理能力が上がった結果であり、この著者の見解ですが、1つの意見としては有用です。

また、時間に余裕ができた場合、時間や予定を管理する必要がなく、新たにゲームを取り入れて熱中するパターンも考えられます。

こうした場合、ゲームに触れてこなかった反動によって、本人がコントロールできない状態となり、引きこもりが継続する恐れがあるでしょう。

そのほか、親への反抗心やアピールでゲームをしている場合もあります。ただゲームをできなかった反動も、親への反抗心も、年数と共に薄れていく人がほとんどです。

そういった人は、数年もすると次の「ゲーム以外にやることがない」に移動していきます。

参考:慶應義塾大学経済学部教授による2020年1月の研究報告

ゲーム以外にやることがない

最後は、引きこもりの子どもが「ゲーム以外にやることがない」ケースです。私たちが実際に接している人では、このケースが一番多いです。

ゲームをしていた人に理由を聞くと、「ほかにやることがなかったから」「時間潰しで」などと答える人が、実は大半です。

学校や仕事に行かないとなると、単純に日々やることがありません。すると「ほかにやることがないから」と、単なる時間潰しとしてゲームに熱中することに。

ですが引きこもる現状や今後のことなど、何もない時間はついいろいろと考えてしまうもの。考えても考えても、どうしたらいいか分からない。そんな実から逃げるためにどんどんゲームに没頭していきます。

家でいつでもできる、膨大な種類がある、しかも飽きさせない工夫を凝らしてくれる。こういった条件が揃っているゲームは自分を保つ逃げ道として選びやすい娯楽です。

ですがゲームに逃げ込んでいても、道は開けません。ゲーム以外にやることがなく、逃避行動としてゲームをしていると、引きこもりが長期化していく恐れがあります。

参考:
やめられない怖い依存症!ゲーム障害はひきこもりの原因にも 治療法について | NHK健康チャンネル
総務省|平成26年版 情報通信白書|ネット依存傾向の国際比較

引きこもりでゲームをしていても本人は楽しくない

引きこもってずっとゲームをしているお子様のことを、「楽しそうだな」と思っていませんか?

親御さんに知っておいていただきたいのは、引きこもりの人にとって「ゲーム=楽しい」とは限らないということです。

いろいろ考えてしまわないようにゲームをしていても、本当は楽しくなんかない、ただ逃げているだけ。そのことは、お子様自身はよく分かっています。

私たちが関わる大人の引きこもりのほとんどは、「ゲームをしていても楽しくはなかった」と話しています。

引きこもりのお子様は、挫折した経験から自信がなくなり、外の世界に出ていけません。そういった現実から逃げるようにゲームにのめり込み、結果として楽しくないけどゲームを続けています。そしてその時間の空虚さも、よく分かっているのです。

ゲームばかりの引きこもりからの脱出方法

引きこもり 関わり方

ここまで引きこもりのお子様がゲームばかりする理由を紹介しました。では、実際にお子様とどのように関わっていけばよいのでしょうか

(ニュースタートの支援対象は18歳以上のため、その年齢の支援経験からお伝えしています。小中学生にも当てはまるとは限りませんので、ご注意ください。)

引きこもりはゲームのせいではない

まず頭に入れておかなければならないのは、引きこもりはゲームのせいではない」ということです。

ゲームが原因で引きこもっている人や、ゲーム障害になっている人は、少数派。ほとんどの人が、ゲーム以外の原因で引きこもりになっています。そして引きこもりが継続している今も、ゲーム障害などではなく、本心では楽しくないと思いながら、他にやることがないのでゲームに時間を費やしています

ですから、お子様のゲーム中心の引きこもり生活の解決策も、ゲーム以外のところにあります

ゲーム禁止・取り上げるは逆効果

ゲームを禁止したり、取り上げたりする考えからは、キッパリと離れましょう。もちろん、罰を与えるもNGです。

お子様本人は、何もない時間を埋めるため、またはいろいろと考えてしまうことから逃げるために、ゲームに熱中している可能性があります。そこで突然、親御さんがゲームを禁止したり、インターネット環境を切るなどゲームを取り上げる行動を取ると、お子様の逃げ場がひとつなくなります。

その結果、激しく抵抗して暴力になる、もっと親が手を出しにくい別のものに依存してしまう、逃げ場がなくなり精神的に追い詰められるなど、引きこもりの悪化につながる恐れがあります。

昼夜逆転は当たり前と考える

ゲームに没頭しているお子様の大半は、生活習慣が乱れ、昼夜逆転しています。

ゲームをしている人に限らず、引きこもりの多くは昼夜逆転生活になります。日中出かけるところがなければ、朝起きる必要はありません。親と顔を合わせないように、わざと親と生活リズムをずらす人もいます。

ふだんゲームを、中でもオンラインゲームをするお子様の場合は、どうしても夜型になります。日中は仕事や学校があるため、夜になるとゲームにアクセスする人が増えます。夜中の方が、一緒にゲームする相手を見つけやすいですし、仲間とも時間を合わせやすくなります

「ゲームから引き離すために、まず昼夜逆転を直したい」

そう考える親御さんもいるでしょう。ですがこれが有効なのは、小中学生など低い年齢のお子様だけです。大人の引きこもりで、親御さんの「生活リズムをちゃんとしよう」という言葉を聞く人は稀です。

昼夜逆転も、ゲームと同じで、引きこもりの原因ではありません。引きこもりの根本原因が改善され、日中に外の世界へ出るようになれば、自然と昼夜逆転も改善されていきます。

引きこもりのお子様は、昼夜逆転は当たり前。ですから昼夜逆転を気にするのはやめて、引きこもりの根本解決を目指すようにしてください。

引きこもりの昼夜逆転については、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。

引きこもりでもできる昼夜逆転の治し方|簡単にできる方法と根本の解決を解説

ゲームに惑わされず『引きこもり』の解決を

子どもが引きこもってずっとゲームをしていると、親御さんは「ゲームを何とかしなくては」と思うかも知れません。ですが大切なのは、引きこもりの根本解決です。

引きこもり解決策のヒントは、引きこもりの原因・きっかけの方にあります。人間関係がうまくいかず引きこもったのか、病気になったのか、仕事で失敗を繰り返したのかということの方が、解決策を考えるには重要です。

お子様にどう対応するかを考えるときに、今現在ゲームに熱中しているかどうかは、実はそこまで大きな要素ではないのです。

引きこもりの解決のために、外とつながるきっかけを作り、引きこもり状態を改善していきましょう。すると自然にゲーム以外の時間が増え、お子様はゲームばかりの生活から離れていくものです。

ゲームをしているかどうかに惑わされず、引きこもりの根本解決を考えるようにしてください。

引きこもりでお悩みの場合ニュースタートが力になります

どう外の世界につないでいくのか、お子様の具体的な引きこもり解決策についてお悩みの場合は、ニュースタートへご相談ください。

社会生活をするうえで必要な生活習慣やコミュニケーションスキルを身に付ける「生活訓練」や、その前段階の外へつなげる「訪問支援」、それ以外の様々な支援など、親御さんからお伺いした内容に合わせて適切に支援を提案いたします。

第三者へ相談するだけで、具体的に新しいアプローチを見つけるきっかけになりますし、長期化している場合は新しい風を家に取り込む一助となるはずです。

抱えているお気持ちだけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

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まとめ:引きこもり解消へ、ゲームの捉え方を再確認

引きこもり ゲーム 改善

お子様が引きこもってゲームばかりしていると、ゲームをやめさせたい、ゲーム障害なのでは、と考えてしまいがちです。

ですが大半のケースでは、ゲームは引きこもりの原因ではなく、ゲーム障害でもありません

ゲームに没頭する背景には、ゲームが居場所になっている・ゲームで人とつながっている場合のほか、「ほかにやることがないから」「時間潰し」といった理由もあります。

ゲームは表面上の問題でしかないので、ゲームを禁止しても、引きこもりが改善するどころか、引きこもりが悪化する可能性すらあります。

引きこもりの根本解決のために、引きこもりのそもそものきっかけは何だったのか、現実世界でも居場所や人間関係を作っていけるように、どうやって外につなぐかなどを考えるようにしましょう。

ニュースタートでは、こうしたお悩みに向き合いさまざまな方法を提案いたします。まずは、お気軽にお問い合わせください

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個別相談のご案内

同じ引きこもり・ニート状態であっても、その状況はそのご家族によってみな違います。
ニュースタート事務局では、ニート・引きこもりの解決のために、あなたの息子さん・娘さんに最もよいと思われる方法を、豊富な経験からご提案いたします。

監修者 : 久世 芽亜里(くぜ めあり)

久世芽亜里

認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフ。青山学院大学理工学部卒。担当はホームページや講演会などの広報業務。ブログやメルマガといった外部に発信する文章を書いている。また個別相談などの支援前の相談業務も担当し、年に100件の親御さんの来所相談を受ける。

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