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もつのステイホームな後輩たちへ (1)“支援者“の僕も引きこもっていた

当事者向けブログ、「もつのステイホームな後輩たちへ」が始まりました。

元引きこもりで、スタッフでありながら、しっかり引きこもり体質を保ち続けているもつ。
ニート祭りでいつも壇上にいるので、見たことがある方はたくさんいることでしょう。
そんなもつからの、後輩引きこもりへ向けた言葉です。

引きこもり = 悪、ではありません。
もつが、自分のこと、周りの元引きこもりの若者たちのことを紹介しながら、「引きこもることの価値」を考えます。

今は“支援者“などと言われる僕も引きこもっていた

このブログに目をとめてくださった方、はじめまして、もつです。

少しずつ、“ステイホーム”が解かれていっている状況ですが、

もしあなたが、世の中全体が“ステイホーム”を呼びかける前から、

結構長く“ステイホーム”、つまり、引きこもっている状態だとしたら、

今はどんな気持ちでいるだろう?…などと考えています。

かつて僕自身もそうだったから。まあもう15年以上も前のことですけど。

20代の4年半ほど、みっちりと引きこもりました。だから立派にあなたの先輩です。




新型コロナ禍のなか、「家にいることがみんなの命を守る」…なんて呼びかけられるのを見ていて、思い出しました。

「ああ俺の引きこもりも、“自分の命を守る”ために必要だったなあ」って。
命は大袈裟か。

でも当時を思い出すと、“自分を守る”って、言葉で言うとそれが一番しっくりくるんです。

「今、社会に出るのなんか違う」、「無理」、「無防備すぎる」って。




そう、「無防備」だったんです(笑)。

社会に出るのに必要な“衣”か“鎧”かわからないけど、そういうのが備わっていない感じ。

無防備に外に出て新型コロナに感染するのはダメでしょう?それと同じ。

違うか。

いや、でもこのまま社会に出ると、「自分の望んでない、“社会のビミョーな価値観”に感染して自分が壊されてしまう!その生き方は絶対選べない!」

…本当にそんな感覚だったんです。

(まあ感染って言葉は後付けですけど)




With コロナ。

With オマエ・ハタライテモ・イイコロナ。




どっちもつらくないですか?




みんな、どんな風に感じてるんだろう

もちろん僕の引きこもり時代に、社会全体がこのような緊急事態になることはなかった。。

大きな社会的出来事が起こった時は、息をひそめながら、でもさも社会につながってるふりをしながら、そのことをあれこれ考えるのが、僕は大好きでした。

そしていろいろあって引きこもりは自分で終わりにし、今は元当事者と支え合う立場。

だから、今これほどの社会的出来事がある中、その元当事者たち(ニュースタートの寮生)にちょっと訊いてみました。

「引きこもり中のとき、今みたいな、ステイホームが推奨される状況になってたらどう感じてたと思う?」って。

引きこもりの価値が少し上がるかもしれないわけじゃないですか?

いや、みんなそうなるんだったら下がるのか?

…まあ、どちらにしたって冷静ではいられない、はず!



・「引きこっている罪悪感が薄れるというか…。たぶんちょっと安心します。」(Kさん)


・「当時は社会に置いてきぼりにされてた感覚があったから、みんな外出できなくなって、ちょっと“ざまあみろ”って思ったかもね」(Tさん)


・「普通に感染は怖い。気をつけて過ごすでしょう」(Yさん)


・「引きこもり中だったらまったく気にしなかったと思います」(Nさん)


う~ん、違った!意外とあっさり、淡々としています。


というか、Tさん以外は、自分の“日常”っていうものからあんまりはみ出してない感じですね。でも、ほんとにそこが引きこもっている人の強さかもしれない。




引きこもることの価値

世間一般に「引きこもることの価値」なんてそう上がりそうもない。

でも僕は、“自分を守るために”ひきこもる、それがありなんだということを、自分の体験だけじゃなくて、後輩メンバーを見ながらずっと感じてきました。



ニュースタートなどという、サイトを見てもガチの引きこもり自立支援団体のくせに、「何言ってんの?」と思われるかもしれません。

でも、引きこもり=悪、ではないし、引きこもる価値・感性を認めていなければ、支援のようなものもできないはずなんです。




ただ一つだけ…引きこもったとしても、その先にあるのはやっぱり自分の足で立つことです。

そうじゃないと絶対楽しくないから。

著名な人たちがたくさん、リモートで「お家にいよう」と応援してくれてたのは、また外で自由になれるその日のため。まあ期間限定の引きこもりを楽しもう…ということですよね。

だから自ら引きこもった僕たちは、それを終わらせる勇気も自分でセットしておかなきゃと思うんです。

僕もなんとなくそれをやれたので、きっとあなたにもできるはずです。



このブログでこれから、自分のこと、それから周りの元引きこもりの若者たちのことも紹介しながら、そんなことを考えていけたらと思っています。




おまけ ニュースタート写真館

自粛が始まったばかりの頃、格ゲーが楽しい昼下がり。



自粛中も寮のメンバーたちと、近くの畑で楽しく野菜のお世話をしていました。そこで採れた赤玉ねぎが、キッチンの隅っこで出番待ちです。

執筆者 : 中本(もつ)

もつ

ニュースタート事務局スタッフ。ニート祭りの首謀者でもある。

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