中学受験塾と引きこもり支援、両方から得た子育てのヒント『「子供のために」を疑う ~10代の子供を伸ばす7つの知恵』

書籍の紹介

『「子供のために」を疑う ~10代の子供を伸ばす7つの知恵』
二神能基 著
2009年9月 朝日新書 刊

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Amazon.co.jp: 「子供のために」を疑う 10代の子供を伸ばす7つの知恵 (朝日新書 197) : 二神 能基: 本

定価777円 ニュースタート事務局にて販売中!

内容

二神能基はもともと、中学受験のプロでした。
愛媛県松山市で「二神塾」などの中学受験塾を15年間経営し、その後引きこもりなどの若者支援に携わり、ニュースタート事務局を立ち上げています。
塾の最初の教え子は55歳になり、見てきた親子の数は4000組にもなります。
子供の学習塾と若者支援、その両方の知見から書かれたのが本書です。

「子供のために」という親の思いは、迷走しがちです。
例えば子供の将来のためだからと中学受験をさせた結果、受験勉強で燃え尽きてしまったり、実力以上の中学に合格して授業についていけず中退する子供がいます。
親が躍起になればなるほど、「子供のために」はそんな落とし穴がついて回ります

本書では冒頭に、「子供に期待してはいけない」「思春期の悩みは危機管理あるのみ」「親は物事のイエスノーを示して、子供の指標となる」など、子供を伸ばすための7つの知恵を示しています。
その知恵に基づき、第一章の中学受験にまつわる話のほか、子供が学校に行きたくないと言い出したらどうするかなど、10代の子供を持つ親御さんがすぐ使えそうなヒントが詰まっています。

目次

プロローグ●子どもの力を、バランス良く伸ばす知恵が求められている
 「自分はだめな人間だと思う」日本の中高生たち
 「受験」最優先の子育て
 「子供のために」の落とし穴
 抽象的能力・具体的能力・社会的能力の3つのバランス

第1章  ●中学受験の勉強は、「小学6年生から」で充分
       ―― 子供を燃え尽きさせない、賢い進路選択
 2009年春の大学入試結果が示した変化
 子供に中学受験させる目的は?
 名門私立の中高一貫校への合格は、一流大学へのパスポートか?
 名門開成でも、東大合格は上位3分の1
 上位半分に入れない学校には進学しない
 子供の実力は、模擬試験で知ることができる
 大学までエスカレーター式は、本当にのんびりできるか?
 公立中学のレベルはそんなに下がっているのか?
 中高一貫校は、高校編入組のほうが成績が伸びやすい
 「中学入試は難しくなっている」という誤解
 「中学受験の勉強は1年間」が原則
 中学受験の「塾選び」のアドバイス
 中学受験に親たちがハマりやすい理由
 一番厄介なのは「自主性に偽装された期待」
 子育ては「ロング」「ワイド」「パーソナル」に考える
 文武両道を「時間差」で実現する

第2章  ●親子の日常会話と生活習慣
       ―― 何気ない日々のやりとりを点検してみる
 親の何気ない一言が子供に与えるインパクト
 子供をリラックスさせる口ぐせ、ストレスを与える口ぐせ
 親も子も、得意と不得意があって当たり前
 10代の子供の悩みに、親はどう向き合うか
 親子がいれば家族になる、わけではない
 「子供のために」を疑うクセをつける
 父親の役割
 近頃の家庭の最大の問題――父親の「2人目の母親」化
 「点」の子育て、「面」の子育て
 子供のほめ方に「温度差」をつける
 父親にしかできない子育て
 食卓は、家族の絆を確かめ合う場所
 イタリアの「マンマ」の食卓力
 親離れ、子離れする努力が欠かせない
 親は、物事の「イエス」「ノー」を子供に示す
 「将来の夢を持つ、持たない」は子供の自由

第3章  ●親子間のトラブルにどう対処するか
       ―― 思春期の親子問題に「簡単な解決法」などない
 子供の口答えは親離れの1つ
 親がオロオロしてはいけない
 友達親子の何が問題なのか?
 「きちんと叱って欲しかった」――親の生の愛情を求めた彼女の本音
 思春期の子供を質問攻めにしない
 思春期の子供を、親が爆発させてしまう理由
 子供の自立とは、親の知らない世界をどれだけ持てるか
 友達親子といいながら、親は子供を巧みにコントロールする
 子供を拍子抜けさせる技術
 親も間違ったら率直に謝る
 ビジネス系教育雑誌の手口
 なぜ父親は「間違った子育て」を恐れるのか?
 子供の前で父親の悪口を言っていませんか?
 家庭の秩序を保つ「機能」としての父親の権威
 子供に携帯電話を持たせるか、持たせないか
 結局、一番大事なのは母親の態度

第4章  ●子供を襲うトラブルへの知恵ある対応
       ―― 友達関係、いじめ、不登校、ニート
 子供の何を成長ととらえるか
 「友達と気まずくなった」と言われたら
 友達がなかなかできないとき
 「学校を辞めたい」と突然、宣言……
 いじめ問題
 「いじめられている」と子供が告白してきた
 いじめを、子供が育つチャンスととらえる
 子供の「劣等感」への対応
 思春期の自暴自棄な言動
 不登校は誰にでも起こりうる
 幸せな「不登校」組
 不幸せな「不登校」組の行き先
 不登校は半年間が限度
 親の本音と建前は、不登校状態の子供に見抜かれる
 不登校後の対応で、親の力量が問われる
 家庭では母親が「正社員」、父親は「パートタイマー」

第5章  ●親「以外」の人生も楽しんでますか?
        ―― 子供を伸ばす親、ダメにする親
 「理想の家庭」像の押し売り
 親が多様な価値観に触れているか
 「子育てが生きがい」の親が子供を追い込む
 「勝ち組」親子たちの崩壊
 親が友達になってしまったら、家庭から親がいなくなる
 友達親子の将来像
 どの夫婦にも一長一短がある
 夫婦喧嘩の考え方
 教育が成立しづらい時代
 新卒大学生の85%以上が、経済的自立が困難になる?
 進路選択は一直線じゃなくてもいい
 家庭こそが最大のセーフティー・ネット

「子供のために」を疑う理由――あとがきに代えて

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『「子供のために」を疑う ~10代の子供を伸ばす7つの知恵』は、ニュースタート事務局にて、777円で販売中です。

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