主にお子さんが自立を果たした卒業生の親御さんに、質問をお送りしました。
特に2問目は、「自立ではなく自律」「多様化(ひきこもりも1つの生き方)の受容」「まず親子の対話」というひきこもり支援の現状の中で、何が本当に必要と思うかを、「子のひきこもり解決」を経験した立場からお答えいただきました。
私たちの支援活動が終わっても、この経験が今後の支援全体の一助となることを願っています。
※ストーリーがよく伝わるため、抜粋せずにほぼ全文を使用させていただきました。
息子は大学を卒業して就職してから間もなく、暴力はなかったものの、夜間、家で暴れだし、部屋を壊すようになりました。
自分の能力不足もあって、仕事のストレスを発散していたようです。
その会社を辞め、その後何度か転職を繰り返しましたが、状況は変わりませんでした。
私たちは毎晩恐怖にかられる状態でした。
その間、役所の保険課に相談したり、精神科医院に相談したり、占いに行ったりと、藁をも掴む思いでした。
そんな折り、書店で二神先生の本を手にしました。
そして、市川の「えんがわ」の見学にお邪魔いたしました。
何度か先生の講演会や、座談会にも参加させていただきました。
そのようななかで、子供を自立させるためには、先ず物理的に親から引き離すことが必要であるということを教えていただきました。
私たち夫婦は、地獄のような家庭環境を清算するために自宅を処分することを決断し、息子に家を出て一人で暮らすよう伝えました。
そして貴法人の行う「レンタルお姉さんの制度」を利用することにいたしました。
しかし、息子には詳しくは伝えていなかったため、初めのうちは理解できず、訪問していただいた方に対して失礼な言動・態度を取り、大変不愉快な思いをさせてしまいました。
大変申し訳ございませんでした。
孤独な生活状態の息子に対して親身にご支援くださいましたスタッフの方に対して、改めてお詫びと感謝を申し上げる次第です。
息子が今何とか人並みの生活ができているのも、二神先生はじめスタッフ皆様の暖かいご援助のおかげであると思っております。
ひきこもりの原因は人それぞれの要因があり、引っ込み思案な性格、学校でのいじめ、学業の不振、就職の挫折、職場でのストレス、異性関係、親の過保護など複雑多岐に亘ります。
現在、ひきこもりの動向がどうなのかわかりませんが、いずれにしても、若者がそのような状態にあることは悲しいことです。
不登校の問題を取り上げてみます。
小学校での不登校が増えているようです。
この段階がひきこもりに陥ってしまう分岐点をになる危険性を孕んでいるのではないかと思います。
この段階で何らかの対策を取る必要があると思います。
学校だけに任せることは、学校側の負担も増えることになります。
そこで、市町村が貴法人のような機関と連携することにより、市町村・NPO法人・学校・保護者が連携して本人に接することにより、その原因を洗い出し、本人の不安要素を取り除き、「ともだち作り」の大切さを育み、早く友達と一緒の学校生活に戻れるようにしてあげることが必要ではないかと思います。
NPO法人には蓄積された専門的な知見を活用していただければと思います。
そのために、市町村はNPO法人等に対して、人件費等その活動に必要な財政上の援助をすることが求められます。
若者が自立できないことは、国家にとっても大きな損失になります。
人生の若い時点で支援することが大切だと思います。
是非とも国への働きを希望いたします。
息子は就職し、結婚し、現在に至っております。
精神的にも安定した生活を送っているようです。
私たち夫婦も何とか普通の老後を送ることができるようになりました。
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認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフ。青山学院大学理工学部卒。担当はホームページや講演会などの広報業務。ブログやメルマガといった外部に発信する文章を書いている。また個別相談などの支援前の相談業務も担当し、年に100件の親御さんの来所相談を受ける。
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