主にお子さんが自立を果たした卒業生の親御さんに、質問をお送りしました。
特に2問目は、「自立ではなく自律」「多様化(ひきこもりも1つの生き方)の受容」「まず親子の対話」というひきこもり支援の現状の中で、何が本当に必要と思うかを、「子のひきこもり解決」を経験した立場からお答えいただきました。
私たちの支援活動が終わっても、この経験が今後の支援全体の一助となることを願っています。
支援をお願いしたのは、引きこもってから一年以上が経過していたと記憶しています。
多少のお金を渡して、夕食をタッパーに入れては届けることを続けていましたが、会話はほとんど出来ない状態でした。
このまま長期化する気配も感じていましたが、高層マンション15階とかに住んでいて、引きこもり前に家出の時に「死んだと思って探さないで」という一文も気になって、現状維持が続けば・・・と考えていたと思います。
行政さんに相談していたのですが、そこで偶然、ニュースタートさんを知りました。
今から思えば、引きこもりの当事者も、このままではダメだと思っていても、元の生活に戻るにしても、新しい生活を築くにしても、踏ん切りがつかない状態だったと思います。
キッカケが必要だったのではないでしょうか。
当家は私の親父が創業のクリーニング会社でした。
あの当時で従業員が50名ほど居たので、そこそこの規模でした。
彼は三代目になります。
自分で汗して働かなければ、生活が成り立たないという事もなく、小遣いなども裕福に使っていたと思います。
人とワイワイと関わるのが好きで、その為にはお金も使ってしまう性格でした。
外づらは良いのですが、打たれ弱い面も有りました。
私は彼の父であり、上司でもありました。
彼にすると超えるべき存在と考えていたかもしれません。
私などの〇〇家の家族の声を聞くのには大きな抵抗感が有ったのではないかと思います。
そういう時にレンタルお姉さんとして、派遣してもらった方には、彼は私たちよりは心を開く障壁が低かったのだと思います。
今から考えても、自分達で引きこもった息子を引き出すことは、ずっと踏ん切りがつかないまま、放置していたと思います。
少子化が進んで、兄弟が少ない、もしくは一人っ子が多くなります。
兄弟間だけでなくても、近隣でも学校でも、社会の中で生きていく術を積極的に学ぶ機会は減っていると思います。
また、社会の上下の格差も拡がっていく傾向にあると思います。
一度の失敗が人生を回復不可能と思える時代のように感じます。
もっと小さい時から、
「社会で生きていくってことがどういう事なのか?」
「自分はこの社会にどういう恩恵をもらっていて、自分はこの社会に貢献して、その一員として生きて行くのか?」
を持てるようになることが大切なように思います。
また、医者になるというような厳しい選択をして、それが達成できなくても、その趣旨たる「人の為になる職業」などと、柔軟に考えられるような人間であり、そういう社会(親も含みますね)が醸成されることが必要だと思います。
長年ご苦労様でした。
今回の区切りがなにかしら発展的な方向にあらんことを願っています。
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認定NPO法人ニュースタート事務局スタッフ。青山学院大学理工学部卒。担当はホームページや講演会などの広報業務。ブログやメルマガといった外部に発信する文章を書いている。また個別相談などの支援前の相談業務も担当し、年に100件の親御さんの来所相談を受ける。
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